自分の間合い

まず、いつものようにボールを蹴る。ボールを蹴るとき、ボールと軸足の距離を見てみましょう。
ボールと軸足をどの程度離すと、蹴りやすいですか。

サッカーの教科書やインターネットで調べると、だいたい同じような答えが返ってきます。
軸足は、ボールから数十センチ離す。軸足はボールの横（少し後ろの場合も）に置く。

ここで少し、質問を。
飛行機を操り、敵を倒すシューティングゲーム。もし、（Ａ）の機体と（Ｂ）の機体があったら、どちらを選びますか。

赤の丸と青い丸は、攻撃できる範囲。

あなたは、どちらの機体を選ぶでしょうか。
私なら（Ｂ）の機体を選びます。
（Ｂ）の機体を選ぶ理由は、（Ａ）の機体よりも、攻撃できる範囲が広いからです。
ゲームを進め、パワーアップアイテムを手に入れ、機体が（Ｃ）のようになる。
機体の周り全てを攻撃できるようになると、ゲーム攻略が楽になりそうですよね。

（Ａ）や（Ｂ）の機体だと、自分より後ろにいる敵を倒すには、一度敵よりも後ろに下がる必要があります。
後方が攻撃できない機体（Ａ）と機体（Ｂ）。後ろ側に敵が出たら大変です。

上に書いた、どちらの機体を選ぶかという質問。
おそらく、多くの人が私と同じ、（Ｂ）の機体を選んだのではないでしょうか。
通常のシューティングゲームでは、性能が高い機体はすぐには使えないため、最初のころは（Ａ）の機体で戦うと思います。
ゲームの中で何かアイテムをとるか、お金を貯めると、高性能な機体（機体Ｃ）を使えるようになるはずです。

ゲームでは、より高性能な機体を好む人が多い。

上の方で、攻撃可能範囲が広いほどゲームの攻略がしやすいと説明しました。
動かなくても全方位に攻撃出来れば、とても楽ですよね。
攻撃出来る範囲は広い方が良い。
攻撃出来る範囲が広ければ、あまり動かなくても敵を倒すことが出来る。

あなたが攻撃できる範囲は広いでしょうか。
サッカーのキックにも、機体（Ａ）タイプ、機体（Ｂ）タイプがあります。
あなたのキックは、どちらの機体でしょうか。
もし、（Ａ）か（Ｂ）タイプなら、私と同じ（Ｃ）タイプにしませんか。

シューティングゲームの場合、機体の性能が低いと、攻撃できない範囲にいる敵を倒すには、一度機体を動かさないといけません。
これはサッカーでも同じです。
性能が低いキックを使っている場合、自分の身体を動かすか、もう一度ボールを動かす必要があります。
シューティングゲームでは機体を移動しなおしても問題ありませんが、サッカーの場合だと身体を動かしたりボールを動かしている間に、相手に近付かれてしまいます。
シューティングゲームでは問題ない「機体の再移動」が、サッカーでは大問題になります。

上の方では、攻撃できる範囲について書きました。
今回は、自分が攻撃できる範囲を調べてみましょう。
何か、大きな紙（縦が55センチ以上で横が80センチ以上）を用意してください。新聞紙やチラシのようなものを準備。

ヒモを使って調べることも出来ますが、出来れば大きな紙の方が、扱いやすくて便利だと思います。
もちろん、サッカーボールも準備してください。
ペンが無くても問題ありませんが、ある方が測定しやすいと思います。太い線が書けるペンがおすすめです。

自分が攻撃できる範囲を調べるための、装置を作ります。
装置といっても、簡単なものなので、心配ありません。
先ほど準備した大きな紙を使いますよ。

大きな紙を地面に広げる。
地面に広げた大きな紙に、ボールをのせる。
これで完成です。
自分の能力を測定する装置が完成しました。
ね、簡単でしょ。

さっき作った装置を良く見てください。
大きな紙、ここでは新聞紙を使って説明します。
新聞紙一枚分の大きさは、サッカーボール（5号球）６つ分ぐらいになっています。

このままでは少し分かりにくいので、装置を改良しましょう。
大きな紙に、折り目か、線を加えます。
紙に書くマス（四角の部分）が、ボール１つ分の大きさになるようにしましょう。

上の図には、番号が付いていますが、番号を書く必要はありません。
大きな紙を6つに分ける折り目（線）を加えます。

上の図のように、番号を書いてもいいでしょう。ボール１つ入る四角が、6つあるようにしてください。
ボールが入る四角を作ったら、これで完成です。
次は、測定です。

• 自分の能力を測定する

ボールを蹴るときの軸足とボールの位置を思い出してください。
ボールを地面に置いて、簡単に蹴るふり（ボールを蹴らない）をしてください。
そのときのボールの位置と軸足の位置は、どのようになっているでしょうか。

上に描いてある図を使って説明します。
あなたのキックは機体（A）か、それとも機体（B）か判断しましょう。

• 機体（A）のキック

• 機体（B）のキック

サッカーで最高のキックとは、攻撃範囲が広いキックのことでしょう。
シューティングゲームの機体（C）のようなキックが、最高のキックになると思います。
人によって蹴り方は違います。蹴り方が違うのは何も問題ありません。
今の蹴り方で満足しているか、何か問題を抱えていないか、考えるといいでしょう。

サッカーの本やサイトを見ていると、ボールと軸足の関係を大切にしているようです。
「サッカーおでん」では、軸足は全く気にしません。
なぜ、「サッカーおでん」では他のサッカー本やサイトと違うことを言うのかというと、一人でも多くの日本人選手に最高のキック（機体Cタイプ）を手に入れてほしいからです。
機体（C）のような最高のキックを手に入れようとするとき、「軸足」を大切にする考え方が邪魔になります。（軸足を大切にする考え方は素晴らしいのですが、苦手なこともある）

もし、シュートが入らなくて悩んでいるなら、自分のキックを調べるといいでしょう。
機体（A）より機体（B）の方が良い。
機体（B）よりは、機体（C）の方が良い。
サッカーもシューティングゲームも同じです。

どこまで求めるかで、最高のキックが変わってきます。
私は、W杯で日本が最多優勝国になることを望みます。
これを叶えるためには、機体（C）のような最高のキックが必要になってきます。

ドリブルからのシュートが入らない人は、機体（A）のキックではありませんか。
機体（A）のような蹴り方の場合、動いているボールをしっかり蹴るのは難しい。
機体（B）の蹴り方でも、ドリブルからのシュートをしっかり蹴るのは難しい。
シュートを撃ったとき、ボールに変な回転（逆回転と斜め回転が混ざったもの）がかかる場合は、機体（A）のような蹴り方をしているはずです。
機体（A）タイプは、止まったボールを蹴るのは得意ですが、動いているボールを蹴るのが苦手です。
機体（B）タイプは、後ろから来たボールを蹴るのが苦手です。
機体（C）タイプは、ゴールキーパーが止めるのが苦手な蹴り方です。

「サッカーおでん」の最終目標は、機体（C）タイプのキックを覚えること。
右のメニューにある「伝説の武器を手に入れる旅」の「伝説の武器」とは、機体（C）タイプのキックのことです。
とても魅力的な蹴り方なので、おすすめです。
シューティングゲームでもサッカーでも、高性能なものを選びましょう。
サッカーはシューティングゲームと違い、最初から高性能なキックを選ぶことが可能です。
せっかく選ぶのですから、一番良いキックを選びませんか。

2015年1月22日公開。初期組